育児インフルエンサーである木下ゆーきさんが書いた、#ほどほど育児を読みました。
感想を一言で言うと、SNS隆盛の時代だからこそ見えてしまう「他人のきらびやかさ」と、自分を比べて苦しむ人のために書かれた本だと感じました。
だからこそ、木下ゆーきさんのファンであればあるほど読むべき本だと思います。
著者「木下ゆーき」さんとは
著者の木下ゆーきさんは、SNSの総フォロワー数33万人超えの育児インフルエンサーです。
育児の「大変」なイメージがある箇所を、その斬新な発想力で「笑い」に変換しています。
有名なものですと、おむつ替えの動画ですね。
いや〜すごいですね。
他にも各種SNSをやっているようなので、是非そちらも見てみてください。
本の概要
本書の出だしを僕なりにまとめてみると、以下の通りです。
育児の「大変」を「笑い」に変えて発信する木下ゆーきさん。 一見すると余裕で育児をしているように見えるかもしれません。 しかし彼にとっても育児は「大変」なのです。 それは時に、我が子へ大声を張り上げてしまう程に。 SNSで見るような、余裕で育児をしている人なんて本当はほとんどいません。 だから、きらびやかなSNSと比べて、上手くできない自分を卑下する必要はありません。 そして辛い時は、こんな風に考えてみてはどうでしょうか?
というようなところから、実際の子育てのマインドに進んでいきます。
子育て苦労あるある→こんな風に考えてみたら?
実際の子育てのマインドが書かれている部分は、子育ての苦労あるあると、そこに対するマインドの変え方が書いてあります。
こんな時に考え方をどう変えたか、もしくはどう考えるべきだったか。
それを押し付けるではなく「こういう方法もある」と柔らかく提示してくれています。
この「子育て苦労あるある」が、著者の経験をベースに書かれているので、ものすごく具体的です。
きっと誰もが、全く同じとは言わなくても似たような経験をしているから、多くの共感を呼び、そこに対する解決方法に説得力があるのだと思います。
こんな人が読むべき
子育てで大変な思いをしている人であれば、誰もがどこかしらで響く部分がある本です。
そして最初に触れましたが、SNSで他人の育児を羨む人、そして理想との差に自分を卑下する人には本当に刺さる内容だと思います。
ただし、それは「木下ゆーき」さんのことを知っている前提です。
自分に、キラキラした育児を見せてくれている人が「実際はそんなことないんだ」と言うから説得力があるのです。
全く知らない人から(例えば僕から)「SNSの裏側もホントは大変だよ」って言われても、全く刺さらないし「誰だよ」って思うでしょう。
とはいえ、さっきの動画を見て、少しでも「この人にとって子育ては余裕なんだろうな」というような感想を持った方であれば、「木下ゆーきさんを知っている」に含めて良いと思います。
パパの子育てに対する意識は変わってきている
本の中で、木下さんは「子育てに参加しないパパ」に対して、苦言を述べています。
木下さんのSNSフォロワーも女性が9割で、そこからも「育児に対する意識が低いパパがまだまだ多いのではないか?」と考えているようです。
しかしそれとは逆に、パパが育児参加するところを多く見かけ、着実に変わってきているとも感じているようです。
悲しいかな、この本は「子育てに参加しないパパ」の大多数には届いていないでしょう。
ですが、きっと周りに育児をするパパが増えていけば、そんな「育児に参加しないパパ」の手元に、この本が置かれる日が来るのではないでしょうか?
その日が来ることを願って止みません。
世界一楽しい子育てアイデア大全も読んでみた
同じく木下ゆーきさんが書いた、【世界一楽しい子育てアイデア大全】も読んでみました。
こちらの本は、「#ほどほど育児」のマインドをベースにした実践編という感じ。
木下さんの動画の台本のようなものかな、と思います。
読む優先度としては、「#ほどほど育児」の方が高いと個人的には思います。
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